勉強計画株式会社

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根府川駅から見える、徒歩0分の大海【関東の駅百選】

埼玉県民だから海が見たい。ギガンティックボーイと申します。

今回は、なんだか海が見たい気分だったので都心に意外と近く、海の見える駅!根府川(ねぶかわ)駅に行ってきました!!(ごり押し)

根府川から見る相模湾(3番線から)

根府川駅は、小田原から2駅進んだ駅。神奈川県小田原市に位置しています。東海道本線の駅で、高崎線宇都宮線からの直通運転の列車も乗り入れます。

海に近い駅の一つであるとともに、JR東日本管内の東海道線では雄一の無人駅となっており、進行方向熱海方面には山、正面には相模湾、左手には小田原市街という、なんとも贅沢な立地におだやかにそびえています。

東海道線根府川駅で降車しましたが、私とともに降車した人のほとんどは観光客でした。

無人駅駅なので、普段は、乗降者は観光客や住民がボチボチといったところでしょう。

が、こんなおだやかな駅も立地上、1年で最も賑わいを見せる日があります。
・・・元旦の初日の出です。

駅と日の出のハーモニーがとてもロマンチックで、根府川駅の初日の出用の臨時列車が運行されるくらいにぎわいます。ご来光を見る場所としては、海岸だったり山頂がオーソドックスですが、この根府川駅で、なじみ深い列車と日の出を目に焼き付けてみてはいかかですか。

 

降車してすぐに目に入ったのは「サルが出ますよ」とのサルの警告(笑)。これは、東京をはじめとする大都会をバンバン走る15両編成、E233系もびっくりです。

山が近いので、動物も海を見ながら生活をしているのでしょう。陸と海がまさに調和しています(?)。駅構内はサルの生息地の一部であるようです。

2番線に入線する小田原行き東海道線E233

サルが線路付近に現れると、山手線に匹敵する加速力を誇るさすがのE233・E231も、サルを轢かないようにノロノロと発車するそうですよ。

 

ドア越しに見える大海原もステキ

ここで昼食をとることに。

根府川駅には2・3番線の島式ホームに、なんとも古めかしい待合室。椅子が5対5で並んでいます。

おそらくあとから増設されたものだと思いますが、歴史ある駅舎とマッチしています。

うまかった

旅路にて、小田原改札内で購入した小鯵押し寿司を開封。SUHIが8個も入っていて1100円。なんともお得でした。

相模湾を眺めながら食べる駅弁は格別。

根府川駅のあしあと

私は、ウィキペディアyoutubeを使ってとてつもない量の根府川駅の情報を手に入れましたので、この駅について世界一詳しく語ることを目標とします。
どうしても景色にフォーカスしてしまうけど、マジでドラマがありすぎるぞこの駅・・・

根府川駅の駅舎(改札外から)

これが根府川駅の駅舎です。青色の建物は島式の2,3番線と4番線を結ぶ連絡橋です。とても味がありますよね。
駅舎の趣からわかるように、この駅は、とても長い歴史を持っておりなます。

時代は明治時代。世界初のオリンピックがアテネで開催された年に、この駅は開業しました。

改札に入ると左手に確認できるのが、関東大震災殉難(じゅんなん)碑。

Kicho- - 自ら撮影, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3489443による

そう、この駅は1923年の関東大震災で被災をしていました。海の近くにこの駅は位置していましたが、津波ではなく、相模湾とは反対側にある山々からの地滑りによって、ホームにて停車中だった陸に2両分残して列車が海に流される形で被災しました。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/27/Nebukawa_Station_earthquake_passenger_car_left-2.jpg

Nebukawa Station earthquake passenger car left-2

列車に加え、駅舎も沈没し、南端に線路の車止めのみが残され、死者は計112名となった大きな災害でした。

この事故で助かったのは、海岸に這い上がることのできた約30名と、たまたま海上を通りかかった発動機船によって助け上げられた13名だけだった

 

地上に残った2編成。事故の報告のため、奇跡的に生き残った車掌は、道中、荒れた線路上を懸命に歩行し、小田原駅まで引き返して事故の報告を行いました。

沈没してしまった車両には機関車が連結されており、回収に成功した事故帰還者のナンバープレートは、今もなお、我らが埼玉県の数少ない観光名所、鉄道博物館に展示中。転落による歪みが見て取れます。

海底に沈んだ根府川駅舎は、今でも見ることができ、スキューバダイビングのポイントともなっています。

その後、駅舎は再建され、今までその形を果敢にとどめ続けています。

 

根府川駅の未来を考察。

現在、東海道本線根府川駅の列車の発着は、時間帯にもよりますが、平均10分間隔。これは無人駅としては驚異の数値であります。退避設備を備えているためだとも考えられますが、ある程度の需要を反映したとしてもおかしくないですよね。

通過するサフィール踊り子伊豆急下田行き

また、最近では豪華列車のサフィール踊り子が通過するなど、写真の撮影スポットとしても人気。twitterでも四季で様々な顔を見せる根府川駅が見られます。

関東大震災での被災を乗り越え、熱海・小田原という超強力なリゾート地に挟まれながらも、今や多くの人々を魅了してきました。

また、魅了されたのはよそからの観光客だけではありません。ホームとホームの連絡協には、湘南色高崎線を描いた小学生のハートフルな絵が飾られており、地域住民もこよなく愛している駅だと見て取れます。

美しき日の出を毎朝浴び続け、一風変わった雰囲気を醸す根府川駅が、新たな感動をより多くの人に与えてくれることを願っています。